古いポリキャタピラを何とかしませう



ちょっと古いキットや、かなり古いキットには大抵付属しているポリキャタピラ。


タミヤのキングタイガー以降に採用された「塗装・接着可能」な素材のキャタピラとは
違い、「塗装・接着不可」なアイテムである。


「甘やかされた」大戦物ジャンルであれば、インジェクション製可動・非可動履帯やメタル、レジン
など、いくらでも選択肢はあるであろうが、戦後系ともなるとそうはいかない。


特に、世界で最も有名な戦車の一つであるはずのメルカバなど、フリウルモデルのホワイトメタル製
履帯が出ているだけである。


実に嘆かわしい。


冷静に考えて、メルカバを作るたびにフリウルモデルのメタルキャタピラを購入するという投資が
可能であろうか。


経済的に可能であっても、物がなければどうしようもない。


もし、フリウルの供給が絶たれ、他の選択肢も無いとしたら。


もし、ポリキャタだからといって、メルカバの製作そのものを諦めるのは、何とも早計であり、
「モデラーとしての戦う姿勢」を放棄したといわざるをえない。



注記(07.2.3)


現在では、国内ブランドの「GUMKA」から、メルカバMk.1及びメルカバMk.3用の
インジェクション製非可動式連結キャタピラが発売されています。
見かけたら、買っときましょう。




ポリキャタを塗装しよう

バンパープライマー
まずは、塗装のための下地を整えよう。

オートバックスやイエローハットなどのカー用品専門店で
購入可能な、
SOFT99のPPバンパー用バンパープライマー
 (品番104 価格780円) 。

 ← バンパープライマー


過去に色々な模型用サーフェイサーを試したが、どれもちょっとキャタピラを
捻ったりした程度で、塗膜がボロボロと剥れ落ちた。

プライマーを吹こう


バンパープライマーは透明なので、付着の度合いが肉眼では
確認しづらい。ケチらずにしっかり吹こう。

吹いて、乾燥したら、
この様になる。

 ← 塗布後


プライマーの塗布による素材の劣化・クラックなどは発生しなかった。

(今回の素材は、タミヤ・センチュリオンのポリキャタピラ)

さぁ、塗装だ


プライマーが乾燥したら、塗装しよう。

ちなみに、プライマーの乾燥所用時間は15-20分程度。エアコンの温風などに
当ててやれば所用時間を短くできるかもしれない。



今回の塗装では、タミヤ・アクリルのカーキドラブを使用。
問題なく、定着した。

 ← 塗装後

ラッカーやエナメルでの塗装テストは行っていないので、そちらでの塗装を
考えている場合は、事前テストをお勧めする。

ハメよう


塗装が乾燥したら、戦車に履かせよう。

ご覧のように、誘導輪の部分でテンションがかかっても
塗膜が剥離するようなこともないし、取り付け作業中にボロボロと
剥離するようなことも無かった。


 ← ナグマショットにはめてみた。


意図的にナイフや爪で剥がそうとすれば、剥れるかもしれないが
そうしない限りは大丈夫であろう。


ポリキャタを接着しよう
プライマーを塗ろう
ポリキャタを接合する方法は、およそ二種類ある。

一つは、古来よりの焼き止めと、一つは本項で紹介する方法だ。

焼き止めは、熱したマイナスドライバーなどで接合ピンを溶かし
固定する方法だが、面倒である。
第一、ワシは焼き止めの際にポリが溶ける匂いがダメである。

同様の理由で、延ばしランナーも作れない。酷い頭痛がするから。



そこで接着である。

普通に接着しても100%外れる。そこで、
セメンダインのPPXを使うことになる。
これは、プライマーを塗布することにより、瞬間接着剤が効果を発揮する
面を作るというものである。

 ←セメンダインPPX



本品は、ホームセンターなどで1000円程度で購入可能である。
PPXは、瞬間接着剤とセットで売られているが、PPXの塗布面に使用する
瞬間接着剤は、この付属の接着剤でなくともよい。
プライマーを塗ろう その2
綿棒などにPPXをつけて、しっかり塗布しよう。




プライマーを塗ろう その3
接合ピン側だけでなく、
ピンを差し込む穴の方もしっかり塗布しよう。
片方の面だけでは意味がないからだ。





ちなみに、PPXは無色透明である。
接着しよう
ピンを差し込んで接合したら、瞬間接着剤をしっかりたらしこんでやろう。





もし、瞬間接着剤の効果発揮時間を過ぎても、ペクッと剥れるようなら
PPXの塗布が不完全であったということだ。
補強しよう
出来れば、瞬間接着剤をたらしこんだのち、
瞬着硬化スプレー
(画像は、ウエーブ製)を吹いて、瞬着塗布部分をガチガチにしてやろう。






但し、瞬間接着剤に硬化促進剤を吹き付けると、急激な化学反応で
揮発ガスが発生する。また、硬化時には若干発熱もするので要注意。
少量であれば、気にするレベルではないが、ポリパテ代わりに盛大に
盛り付けた場合は特にガスに注意しよう。

接合後の後処理


突き出したままの接合ピンは、
接着完了後にカットしてやろう。




この接合部分は、誘導輪や起動輪など、鑑賞の際にすぐ目に
つくような場所に来ないほうがよい。転輪の下に行くようにしよう。

ちなみに、この接着方法はアカデミー、トランペッター、タミヤのポリキャタ
ピラにて実行済みである。(その他に関してはまだ)

 

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